「スポーツの上にスポーツを作らず」 世界選手権ストックホルム大会中止について

2014年12月23日
 国際アメリカンフットボール連盟(IFAF)は19日、来年7月にスウェーデンのストックホルムで開催予定だった第5回世界選手権について、同国での開催中止が決まったと発表した。代替地で開催するか、大会を延期するかを2週間以内に発表する。大会には日本が出場を予定している。

フットボールにグローバル化は必要か…?

僕個人としては、五輪やサッカーW杯のような世界大会を軸とするグローバル化の方向を目指す必要はないように感じます。


世界大会を開催する上で最も大切なのは、最低条件において各国を「平等」な立場に置く事。各国のフットボール事情を考えるとアメリカが絶対王者であるヒエラルキーを覆すのは、コーラをガブ飲みしてゲップを我慢するくらい難しいですからね…


各国の「ヨコ」の繋がりを構築する事が世界大会の本来の目的であるにも関わらず、このままでは逆に「タテ」のカースト制度確立を助長させてしまうような気がします。


そろそろ「外」にある(かどうかも分からない)「財宝」への探求から、「内」にある貴重な「資産」を有効活用する方向にシフトすべきではないかなと思います。

スポーツ業界全体が向上するために必要な「共有」

そこで、絶対王者アメリカの真似をするのであれば、他競技との「ヨコ」の繋がりを構築している点に尽きるのではないでしょうか。


アメリカでも兼業が一般的である野球、バスケットボール、レスリング、陸上の四種目はもちろん、サッカー、バレーボール、テニス、ラグビー、柔道、相撲…果てはワンダーフォーゲルなど、色々な競技との「住み分け」ではなく「共有」が出来ると、フットボールに限らずスポーツ業界全体の日本国内における恒常的な地位向上が叶うのかも知れません。


やはり「スポーツの上にスポーツを作らず、スポーツの下にスポーツを作らず」ですね。

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