NFLから陸軍入隊、アフガンで戦死の烈士。 パット・ティルマン

2014年5月9日
皆さんはパット・ティルマンの名前をご存知あるいは覚えていらっしゃるでしょうか?彼がアフガニスタンの地で戦死してから10年になるという話を聞いて、時が経つのは本当に早いなぁーと痛感させられました。
ティルマンはアリゾナ州立大サンデヴィルズでLBとしてプレー後、地元のアリゾナ・カーディナルズに入団そしてSに転向して活躍をしていました、9.11同時多発テロが起きるまでは…
かの事態を受けたティルマンは突然NFL選手を辞めて陸軍に入隊、そして米軍のアフガニスタン出兵に参加…というのが事の経緯であります。
戦死の報が入った直後、彼は烈士あるいは英霊のような扱いを受けました。この動画でも分かるように、カーディナルズの本拠地フェニックス大学スタジアムの敷地内に彼の銅像も建てられています。これらは愛国心高揚のキャンペーンにも感じられますが、彼がフィールド上で鬼神の如く全力でプレーしていたのは疑いの無い事実であります。もしあのテロやアフガン出兵が無ければ、一般的なNFL選手のように彼も選手生活を全うしていたのではないでしょうか。
スーパーボウルをGAME PASSで観戦すると現地のCMも視聴出来ますが、その中に軍隊の勧誘CMもやはり含まれていました。そのとき一緒に観戦していたデヴィッドに「やっぱり軍隊って身近なものなの?」と尋ねると、「ボクの親がそうだから」との答えが。ムムム…と感じながら「日本は平和ボケしているからねー」と言った僕に、デヴィッドが「平和ボケくらいが丁度良いヨ」…この言葉は、ビヨンセのハーフタイムショーやスーパードームの停電よりもかなり印象的でした。
自分や家族の生命を案じる事なくフットボールに興じられる環境にあるという点においては、我が国はアメリカ本国よりも恵まれているのかも知れません。そう考えると、試合でタコ負けしたり自分のプレーがイケてない事くらいでメゲたりなんか出来ませんよね。

 

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