2018年CFB注目選手 vol.12 オレゴン大 QB ジャスティン・ハーバート

2018年10月18日
近年の低迷から復調の兆しが見えてきたオレゴン大ダックスですが、その攻撃を牽引しているのが三年生QBジャスティン・ハーバート。今回の2018年シーズンCFB注目選手は彼を追ってみたいと思います。


まずは、二年生であった2017年シーズンのハイライトから御覧下さい。
ハイスクール時代はバスケットボールと野球にも打ち込んでいただけあって、196cmの恵まれたフレームにかなりの球技センスがインストールされている印象を受けます。パスに関して高い精度を誇っているのは勿論、長身選手にありがちなモタツキ感とは全く無縁なアジリティの高さも御覧の通り。オレゴン大攻撃の展開する凝った隊形からのプレイを難なくこなせているため、いわゆる「インサイドワーク」の方もしっかりしているように思われます。


2018年シーズン これまでのハーバート

それでは2018年シーズン開幕後のハーバートの活躍ぶりを見ていきましょう。

対ポートランド州立大戦

御近所対決であるポートランド州立大戦では、4TDパスを奪う快調な滑り出しでした。



対スタンフォード大戦

こちらの動画の5:36あたりで見られる「ボーンヘッド」なスナップミスでスタンフォード大に逆襲する勢いを与えてしまいましたが、第3Qの序盤まではオレゴン大が攻守に渡って完全にゲームをコントロールしていました。ハーバートの調子も悪くは無かっただけに残念な結果であります。



対カリフォルニア大戦

スタンフォード大戦の惜敗を引きずる事なく、CALことカリフォルニア大戦はほぼダブルスコアに近い完勝。CALファンの筆者としては「ぐむう…」という結果ですが、現在のオレゴン大の勢いにはヘルメットを脱がざるを得ないでしょう。それにしても、オレゴン大のジャージィの胸番号はこれでもかと言わんばかりにデカいですね…



対ワシントン大戦

現在のオレゴン大の勢いを象徴しているのが、「Purple Reign」のニックネーム通り近年のPac-12をリードしているワシントン大を延長戦で撃破したこちらのゲームになります。ハーバートがドライブする攻撃が健闘していたのは勿論、得点力が非常に高いワシントン大の怒涛の攻撃を徳俵でこらえ切ったオレゴン大守備も大変素晴らしかったです。さらに特筆すると、決勝TDとなったランプレイにおける右Gと右Tのコンビネーションブロックは「ブロック・オブ・ザ・シーズン」なるものがあれば是非ノミネートしたいくらい芸銃的なものでした。




ハーバートの「タフガイ」な素顔

それでは恒例の素顔チェックに参りましょう。
オシャレなNIKE社にとって比叡山延暦寺的存在でもあるオレゴン大。その先発QBにしては若干もっさい感じがするものの、見方によっては俳優カート・ラッセルの若い頃を彷彿させるような気がします。今シーズンは襟足を伸ばしてチャラチャラしおってと思っていましたが、1980年代のアクション映画に出演していた「タフガイ」の髪型をトリビュートしているのであれば逆に好感が持てますね。



ゲームを重ねる度に攻守がかみ合ってきているオレゴン大。引き続きタフな同カンファレンス対戦が続きますが、これまでの内容を考えると久々にPac-12のタイトルを奪取するのも夢ではないかも知れません(しかも第7週現在で同地区内の4チームが1敗で横並び)。引き続き今シーズンのオレゴン大を、こちらの「タフガイ」と併せて見守っていきたいものです。



[了]

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