第53回スーパーボウル特集 ハーフタイムショウ編

2019年2月1日
毎年スーパーボウルの舞台に「華」を添えているのが、人気ミュージシャンのパフォーマンスによるハーフタイムショウ。第53回大会も「大物」が出演しますが、色々と物議を醸し出しているようです。



満を持してという感じで今大会に登場するのは、女性人気が絶大なフロントマンのアダム・レヴィーン率いるマルーン5。鉄板であるこちらの代表曲は必ず演奏するはずなので、TVの前で合唱出来るように復習しておきましょう。
ところが、ヒップホップが盛んなアトランタにおいて「毛色」が異なるこの指名に違和感を唱える声がチラホラ。以前からマルーン5の出演を予想していた筆者個人としても、西海岸出身の彼等の登場はリーヴァイス・スタジアムで開催された第50回大会がベストだったような気がします。

何故このような人選の「ミスマッチ」が発生してしまったかというと、当初オファーを出していた旬の女性R&B歌手リアーナに「フラれた」事が影響しているようです。これも、人種差別事件に対する「ニールダウン」抗議を広めて「厄介払い」のような形でリーグから追われてしまったコリン・キャパニックをリアーナが支持しているためとの事。そのような「代替」として呼ばれてアダムを始めとするマルーン5のメンバーもあまり気分が良くなかったせいか、大会直前の記者会見をドタキャン。今回のハーフタイムショウを取り巻く空気に関しては、あまり良い感じはしませんね…




ちなみに国家斉唱の方は、六十年近くの「芸歴」を誇るソウルシンガーであるグラディス・ナイトが担当。グラディスの名前を聞いて個人的に思い出すのが、こちらのAIDS患者救済のために制作されたこちらの曲であります。
エルトン・ジョン、ディオンヌ・ワーウィック、スティーヴィー・ワンダーとの競作でありますが、それにしても皆さん良い声してますねー

故郷のアトランタで開催されるため、グラディスは国家斉唱のオファーを引き受けたとの事。これに対しても様々な意見が飛び交っており、大統領やNFLの姿勢による波紋はこんなトコロまで広がっているようです。各々が持つ意思を表明する権利を尊重するのは民主主義の大原則。スポーツという「エンターテイメント」にすら、それが反映されるという点も我が国とは大きく違う事を再認識させられました。




[了]

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