“The U” マイアミ大ハリケーンズの復活(前編)

2017年11月26日
フットボールチームを持つ数多の大学の中、この"The U"の称号が唯一許されている古豪…いや「名門」の復活に今回はスポットを当てていきたいと思います。

1980年代から2000年代初頭までCFB(カレッジフットボール)強豪の誉れ高かったマイアミ大ハリケーンズ。ここ十年くらいは低迷が続いていましたが、2017年シーズンは開幕から連勝街道まっしぐら。今やプレイオフ進出を狙わんばかりの勢いであります。


まずは全米中の注目を集めた、同じく絶好調ノートルダム大との対戦をハイライトでどうぞ。僕が高校生の時はこの両校の間でよく優勝争いが繰り広げられていたもので、久々の「ビッグゲーム」扱いは個人的にも嬉しい限りです。


Source:Notre Dame vs. Miami Football Highlights (2017) on YouTube.com

 

 

 

全米屈指のノートルダム大ラン攻撃をマイアミ大守備がピシャリと抑え、攻撃の方でも堅牢なノートルダム大守備を完全に突き崩すという、ほぼマイアミ大が圧倒する内容になりました。心なしか、マイアミ大マスコットのセバスチャン君の毛並みがツヤツヤしてきたようにも感じます。

ノートルダム大は2014年より、現在マイアミ大へユニフォーム等の備品を提供しているアディダス社からアンダーアーマー社にくら替えをしました。そんなサプライヤー事情を考えると、今回のゲームはアディダス社の「御礼参り」となったように見る事も出来るでしょう。



ところで、ボールを奪った守備選手が"U"の字をかたどった太いチェーンを首にかけて貰っている事に気付かれた方もいらっしゃるかと思います。


守備コーディネーターのアイデアから製作された「ターンオーバー・チェーン」と呼ばれるアイテムで、何と鎖部分は10カラットの純金製、"U"の部分には900個ものオレンジとグリーンのサファイアが埋め込まれているとの事。まさに「貴金属」ゆえ、普段は特殊なケースに鍵をかけて厳重に保管されているようです。

反則を取られるようなセレブレーションをする前に自らコーチの所へ駆け込み、応援しているファンの皆さんへ堂々とアピール…選手達の誇らしげで良い表情が見られる、素晴らしい「伝統」が生まれましたね。


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