米カレッジフットボール界を沸かせる「青年監督」 P.J. フレック

2017年8月3日
昨2016年シーズンのCFBを最も沸かせた一人が、現ミネソタ大ゴールデンゴーファーズHC(ヘッドコーチ)のP.J. フレック。今回はこちら弱冠36歳の「青年監督」を追っていきたいと思います。

一応FBS(ボウルゲームに出場権があるいわゆる1部校)所属であるものの弱小校だった西ミシガン大ブロンコスをレギュラーシーズン無敗による創部以来初の全米ランキング25位以内に導き、ポストシーズンはコットンボウルに出場。育て上げたエースWRコーリー・デイヴィスが全米から注目され、NFLドラフトでテネシー・タイタンズから同ポジションのトップ指名を受けたのも記憶に新しいのではないでしょうか。

その若さとNFLにてWRのプレイ経験があるせいか、とにかく精力的に動き回ります。ラトガース大でのアシスタントコーチ時代の上司であるグレッグ・シアーノに呼ばれてタンパベイ・バッカニアーズでWRコーチを務めた際には、自らスパイクを履いてリリースの指導をしていたとか。現在でもクォータータイムの時に猛ダッシュで新たなポイントに移動したり、ゲーム後のロッカールームでHi-STANDARDのライブよろしく選手達の頭上に飛び込む等、昔の青春漫画レベルの「型破り」っぷりであります。

Source:WMU FOOTBALL on SPORTSCENTER 10 11 16 on YouTube.com

 

 

2016年シーズンをもって西ミシガン大との契約が満了となったP.J.に白羽の矢を立てたのは、第二次大戦集結以前に六度も全米王座を獲得したBIG TENの古豪ミネソタ大。こちらは同大のHCとして初日を迎えた時のルポ動画になります。

ちなみにP.J.の傍らにいる妖艶な雰囲気ムンムンの女性はヘザー夫人。二番目の奥様との事ですが、野村沙知代さんや落合信子さんよろしく夫を昇り龍が如く出世させる「あげまんパワー」のようなものを持っているのかも知れません。

Source:Gopher Football: Coach Fleck’s First Days on YouTube.com

 

 

こちらはミネソタ大の春季練習の模様ですが、相変わらずP.J.は精力的に動き、そして声を出しています。西ミシガン大が権利を取得していたキャッチフレーズである"Row The Boat"(ボートを漕げ)の使用許可も下りて、着実にゴーファーズは「P.J.色」に染まりつつあるようです。他のBIG TENライバル校と比べてタレント不足な感が否めない状況で、P.J.がどれだけチームを生まれ変わらせるのか興味は尽きません。


2016年シーズン全米王座に就いたクレムソン大HCダボ・スィーニーもアラバマ大でWRをプレイをしていましたが、これからのCFBにおいて「名将」はWR出身から生まれるというトレンドが出来るかも知れませんね。



[了]

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