2017年CFB注目QB vol.2 テキサス大 シェイン・ブーシェール

2017年8月26日
2017年CFB注目のQB第二弾は「ライフルアーム系」より、目下Dr.FOOTBALLが最も期待を寄せているテキサス大ロングホーンズ二年生シェイン・ブーシェール。まずは一年生ながら先発に抜擢された昨2016年シーズンのハイライトをどうぞ。

「ライフルアーム系」の二年生QB、シェイン・ブーシェールに迫る。

「ライフルアーム系」というとスラリとした長身の選手をイメージされる方も多いかと思いますが、こちらのブーシェールは185cm足らずで体型も何だか日本人っぽい印象。その上ショルダーパッドから下シャツの袖がチョロッと見えて、スタイル的にもあんまり「やらなそう」な感じであります。

ところがこれがとんでもない剛腕の持ち主で、外見とその実力にギャップがある様は『ドラゴンボール』に登場するフリーザの最終形態そのもの。名門ノートルダム大との昨シーズン緒戦で彼のプレイを初めて見た時、個人的に大きなインパクトを受けました。

続きまして、ブーシェールが昨シーズンに投じた全21TDパスをどうぞ。

殆どロングボールというのが驚きで、これはかなりの回転数で高い揚力を得た球質による所が大きいように考えられます。また、あまり長くない骨格のハンディを補って有り余る上半身の柔軟性が、彼のダイナミックな腕のスイングを実現しているのも特筆すべき点です。

Source:Shane Buechele (2016/2017) All 21 Passing TDs on YouTube.com

 

 

ブーシェールの「快腕」の秘密のひとつである、そのルーツも覗いてみましょう。父上のスティーヴ氏は若い頃にMLBでプレイしており、現在もテキサス・レンジャーズのベンチコーチを務めているとの事。加えて、あのデンヴァー・ブロンコスのレジェンドQBかつ現GMジョン・エルウェイとスタンフォード大でルームメイトだったという経歴の持ち主でもあります。

御覧の通りアスリートである多くのお兄さんやお姉さん達に囲まれていたのが、シェインの成長に影響を与えたようです。しかし、皆オクラホマ大派にも関わらず彼だけテキサス大の学生という画は、家族殆どが阪神ファンで一人だけ近鉄ファンみたいな感じに近いでしょうか…
さらにお姉さん方が美人揃いである所を見ると、シェインの凛々しい面構えも何だか納得出来ます。現在は坊主頭で高校球児みたいな感じですが、もっと洒落っ気づけば「イケメン系」にもカテゴライズされる選手になるかも知れません。

Source:Rangers Insider: A united Buechele family on YouTube.com

 

 

2017年、力を証明するシーズン。

序盤のみの出番となったテキサス大の春季紅白戦の模様ですが、同チーム内の対戦ならば「制空権」をほぼ掌握していますね。同期生の大型ワイドアウトであるコリン・ジョンソンとのコンビネーションも精度が向上しているように感じられます。

ブーシェールをリクルーティングしたチャーリー・ストロング前HCの功績は大に思えますが、ストロング解任の後を受けてテキサス大の指揮を執るトム・ハーマン新HCにとって彼はどう写っているのか…2017年はブーシェールにとって内外に自らの力を証明すべきタフなシーズンになる事でしょう。

[了]




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