UCLA LB タカーリスト・マッキンリー 「2017年NFLドラフト青田買い情報⑦」

2017年3月5日
2017年NFLドラフトでイチ早く指名されると個人的に考えているOLB(アウトサイド・ラインバッカー)は、こちらのUCLAことカリフォルニア大ロサンゼルス校ブルーインズのタカーリスト・マッキンリーです。彼が持っているスクリメージ上での「支配力」をまずは御覧下さい。

レジェンドのローレンス・テイラー、現役選手ではテレル・サッグスやジャディヴィオン・クラウニーにジギー・アンサのような、技術や戦術を超越した「野生味」が魅力であるOLBの系譜を継ぐのではないかと感じています(故デリック・トーマス、ヴォン・ミラー、カリル・マック、デマーカス・ウェア、ドワイト・フリーニーはスピードスターのカテゴリーかな…)。

若いながらもマッキンリー青年が過ごしてきた半生はまさに波瀾そのものであります。

生まれてから父親の姿を目にした事が無く、母親はタカーリストが5歳の時に失踪。そんな彼を親代わりに育ててくれたのは実のお祖母さんでした。

WWEのプロレスが大好きだったお祖母さん(特にブッカーTがお気に入りだったそうで…)と交わした「大学に行ってフットボールをプレイしておくれ」との約束もあって、タカーリストは同じくPac-12の古豪CALことカリフォルニア大からフットボール奨学金をオファーされる選手にまで成長しました。

ところが学業不振で選手資格を失ってしまったため、タカーリストは短大への転校を余儀なされる事に。そこで挫折しそうになったものの、お祖母さんの約束を果たすために何とかこの苦境を切り抜け、その甲斐あってUCLAへの編入が認められ現在に至る…という訳です。

このインタビューでも彼が"She's everything to me."と宣っている最愛のお祖母さんは今や天に召されていますが、これからNFLに進もうとする孫をきっと見守っている事でしょう。



指名推奨度:◎



[了]

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