「Snapshooters」其の三 カート・ワーナーとフィル・シムズ

2016年1月3日
"Snapshooters"の第三弾はレジェンド枠より、僕と同い年でもあるカート・ワーナーを紹介させて頂きます。時給600円のスーパーマーケット店員から年収14億円のスーパーボウルQBとなった20世紀最後のシンデレラストーリーの体現者でありますが、いよいよプロフットボール名誉の殿堂入りも間近に迫っているようです。まずは今も語り草となっている、2009年ワイルドカードにおけるグリーンベイ・パッカーズとの壮絶なノーガードの撃ち合いをどうぞ。あれから7年とは時が経つのは実に早いものですね…

カート・ワーナーのパフォーマンス

最初に在籍していたセントルイス・ラムズ時代ではカチッとポケットに留まってタイミング通りにズバンと投げるイメージでしたが、こちらのアリゾナ・カーディナルズ時代ではフットワークとパスのタッチも柔らかく"Snapshooters"の感じが出ていたような気がします。そしてこの時期のカートの静止画像を観察すると、"Snapshooters"の「ある共通点」を見つける事も出来ました。

カートがカーディナルズ時代にグローブを着用してプレーしていたのを御存知の方は少なくないと思いますが、そこに注目して実演検証したのが元ニューヨーク・ジャイアンツのエースQBでスーパーボウルMVP、現在はCBSのNFL中継エース解説者フィル・シムズであります。

カートが行っていたボールへの回転のかけ方を見切るとは、やはりスーパーボウルでのパス成功率記録保持者の看板は伊達ではありません。しかも女性がキャッチ出来るという、僕が理想としている球質を具現化しているのにもただ頭が下がるのみです。(引退してかなり経っているクリス・コリンズワースやDLだったウォーレン・サップの球さばきもビックリですが…)

さすが「神」ジョー・モンタナよりもドラフト時の評価が高かっただけの事はあります。こちらの動画を発掘した後にシムズ大パイセンの現役時代の静止画像をチェックさせて頂いた所、"Snapshooters"の特徴を見つける事が出来ました。大パイセン、リサーチ不足で大変申し訳ありません…カートと併せてですが、謹んで"Snapshooters"に認定させて頂きます。



[了]

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