ルイジアナ州立大RBレナード・フォーネットに見る戦術の変遷によるフットボール選手の特性の変化

2015年10月30日
カレッジフットボールの2015年シーズンも二ヶ月が経過しようとしている現在、ハイズマン賞の最右翼と目されているのはこちらのLSUことルイジアナ州立大タイガースRBレナード・フォーネットであります。まずは走りに走ったシラキュース大オレンジ戦でのハイライトをどうぞ。相手チームの所属するACCカンファレンスで特集される位なので、その注目度が尋常ではない事がよく分かります。

7試合消化してボールキャリー176回で1352ヤードと15TDを獲得という、陳腐な言い回しですが所謂「規格外のバケモノ」です。1回のキャリーで7.6ヤード進めて貰えれば、そりゃあプレーコールを出す人は楽に違いないでしょう…

ここ最近のカレッジフットボールでは彼のようなごっついRB(オレゴン大のロイス・フリーマンなど)がちらほら見られますが、

大学はもちろん高校でもノーハドルのスプレッド攻撃が主流となり、複雑なアサイメントのパワー系のランプレーが少なくなる

 

対する守備も、ゴツゴツした選手より広範囲に動けるスピード派を重用してLBの軽量化を進める

 

以上の条件より、シンプルなアサイメントを用いてなおかつ軽くなったLBとのマッチアップを制するため、以前ならばLBで起用されるようなサイズの選手をRBとして育成する




…という背景があるようです。

戦略や戦術の変遷でフットボール選手の特性がこれほど顕著に変化するとは、生物の進化を短時間に観察出来るみたいで何だか面白いですよね。




【了】

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