Big 12がカンファレンス優勝決定戦を開催できない理由

2015年11月28日
カレッジフットボール星取り情報、五大メジャーカンファレンス最後の紹介はBig 12になります。Big 12が他のカンファレンスと比べて特徴的なのは、カンファレンス優勝決定戦を開催しない…というより出来ない点にあります。

カンファレンス優勝決定戦を開催できない理由とは…?

もともとはBig 8(もちろん現行の関東大学連盟Ⅰ部リーグの下部ディビジョンより遥か昔に存在)という、アメリカ中央部所在の8校で構成されたカンファレンスがBig 12の母体でした。

そこにSWC(サウスウエスト・カンファレンス、テキサス州所在の大学中心に構成)解散に伴い、そこに所属していた4校がBig 8に加わり現在の名称となった訳です。

12校以上で構成されるカンファレンスは地区分けを行って優勝決定戦を開催してもOK(優勝決定戦を行うとテレビ放映権や集客による利益がもたらされるメリットがあるので、どこのカンファレンスもやりたがる傾向に…)というNCAAの規定があり、大所帯となったBig 12はしばらく優勝決定戦を毎年開催していました。

ケチのつき始めはネブラスカ大(Big Tenへ)、コロラド大(Pac-10へ)、テキサス農工大とミズーリ大(ともにSECへ)の脱退で、代わりにテキサスクリスチャン大とウエストヴァージニア大の加入はあったものの、12-4+2=10校となってしまったためカンファレンス優勝決定戦を開催出来なくなってしまいました。

10校となっても"12"の看板を降ろしていないのは、老舗のBig Tenに配慮しての事と思います(そのBig Tenは2014年よりラトガース大とメリーランド大を加えて14校に膨れ上がっているという…)。

それ故に、ここ最近ではBig 12のカンファレンス優勝はレギュラーシーズンの最終戦で決まる事になっています。オクラホマ大のボブ・ストゥープスHCを始めカンファレンス内では、ボウルゲーム前にいらん削り合いが一試合減るため現行の制度を肯定的に捉えている方が多いようです。

最終戦、直接対決で優勝校が決定!

今シーズンBig 12制覇のチャンスがあるのはオクラホマ大スーナーズとオクラホマ州立大カウボーイズの二校で、しかも千秋楽で直接対決を行う激アツの展開です。
西部劇の舞台となる土地柄のせいかも知れませんが、こちらの2014年のゲームのように例年壮絶な撃ち合いを展開しています。

しかも勝者はBig 12王座だけでなく、CFPランキング四位以内に入りプレイオフの切符を獲得する可能性がかなり大なので、両校の関係者はともに暴れ馬の如く鼻息が荒くなっている事でしょう。




[了]

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