“The U” マイアミ大ハリケーンズの復活(後編)

2017年11月26日
2017年シーズンにおけるハリケーンズの大躍進を語る上で、マーク・リクトHC(ヘッドコーチ)の存在を抜きにする事は決して出来ません。以前ジョージア大を率いていた時から立派な顔つきの人だなぁーと感じていましたが、その泰然自若とした佇まいは今も健在であります。


実はこの方もハリケーンズOBで、バッファロー・ビルズを四年連続スーパーボウル出場に導きプロフットボール殿堂入りを果たしているジム・ケリー氏の控えQBを務めていました。ケリー氏の陰で出場機会が少なかったものの大学通算1500ヤード以上のパス獲得距離を記録した優秀な選手で、卒業後は短期間ながらNFLでジョン・エルウェイ氏やダン・マリーノ氏とチームメイトになった事もあるそうです。

こちらは映画『フェイシング・ザ・ジャイアント』でゲスト出演した際(当時はジョージア大HC)のインタビューになります。今と比べるとスリムで若いですねー


Source:Facing the Giants – Interview With Mark Richt on YouTube.com

 

 

 

母校を強豪として「復活」させる事にとどまらず、素晴らしい教育者であるリクトHCは人としての温かさも備わった新しいハリケーンズの「誕生」を目指しているかも知れません。



Source:Mark Richt – Coaching by Faith on YouTube.com

 

 

 

さて「ビッグゲーム」後はどうも気が抜け易くなるもので、次節のヴァージニア大はかなり危うい展開でした。


ACC湾岸地区を制しカンファレンス決勝戦に駒を進めたマイアミ大ですが、その相手となる大西洋地区代表は昨シーズンの全米王者クレムソン大であります。ちなみにクレムソン大にうっちゃりを食らわせたシラキュース大との対戦については、まさにマイアミ大の「ターンオーバー・チェーン」パーティーでした。単純な比較は出来ないため、現段階で勝敗の予想はかなり難しいように感じます。


ACC制覇の向こうにあるプレイオフ進出、そして久々の全米制覇を目指すハリケーンズの「風速」はさらに増していく事でしょう。


[了]

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