オレンジボウル オクラホマ大スーナーズ vs クレムソン大タイガーズ (2015年12月31日開催)

2016年1月3日
もうひとつのCFPセミファイナルである、オクラホマ大スーナーズとクレムソン大タイガーズの今シーズン大躍進した2チームによるオレンジボウルもこちらで視聴出来ます。年末年始イベントの台風の目に入られている方やテレビ番組に食傷気味の方は、是非こちらの熱戦をどうぞ。

Source:2015 Orange Bowl – Oklahoma vs Clemson on YouTube.com

 

オクラホマ大スーナーズ vs クレムソン大タイガーズ このゲームの見所

かなーり昔にESPNの『THE SEASON』(プロアマそして競技を問わず特定のスポーツチームの内側を追うドキュメンタリー番組、大抵は成績の低調なチームが主役という…)でクレムソン大が取り上げられた事をふと思い出しました。攻守交代でベンチに戻りひと息入れようとした所に、自軍のQBがインターセプトされて再びフィールドに戻らざるを得なくなったあるDBの選手が「おい、誰かQBに伝えとけ。もっと長く座らせろ!」と吐き捨てたシーンを今も克明に覚えています。その当時から考えると今季の大躍進はまさにアンビリーバボーで、NFLに在籍しているOB諸氏がTwitter上にて喜びの気持ちを全開にしているのも無理はありません。

2015年ハイズマン賞ファイナリストに残ったクレムソン大QBデショーン・ワトソンは相変わらずランの切れ味が素晴らしく、最初チョロチョロ中パッパではありませんが、ゆるーく動いて相手の動きを見切ってからの加速は実に効果的なゲインを重ねています。

対するオクラホマ大も、ダンシングQBベイカー・メイフィールドと大黒柱RBサマジェ・ピーラインを軸としたパンチのある攻撃は見ていてワクワク(ハラハラ?)させられます。しかもノーハドル攻撃にアンバランス隊型をさりげなく織り込むという攻撃コーディネーターのひと手間も心憎い限りです。

2つの「What we learned(学んだ事)」

このゲームでの"What we learned"は二点。まずは「いわゆる『ゲームの流れ』に囚われてはいけない」。両軍の何人たりとも予測出来ない事が発生する可能性はそこらへんに転がっているもので、それらが起こった時に理にかなった対処の出来た方に勝利の女神がチューしてくれる訳ですからね。

もう一点は「フットボールでゲームを作るのは攻撃、ゲームを決めるのは守備とスペシャルチーム」。この普遍的とも言える黄金律を我々に再認識させてくれます。

ゲーム中のアップダウンといかに向き合うかという視点から、現場で携わっている皆さんには観て頂けると幸いに思います。こちらの勝者もアリゾナ州グレンデールのアリゾナ大学スタジアムで開催される全米王座決定戦に進出します。



[了]

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