2016年フィエスタボウル 攻守に圧倒したクレムソン大タイガーズ

2017年1月7日
デショーン・ワトソンのCFB最終章はまだまだ続きます。

新年六大ボウルのプレイオフ当番でクレムソン大タイガーズとオハイオ州立大バッカイズによる注目の一戦となったフィエスタボウルですが、予想外の一方的な内容となりました。こちらも30分編集版でどうぞ。

圧巻。 デショーン・ワトソン率いるクレムソン大攻撃

CFB界のATSUSHIことクレムソン大QBデショーン・ワトソンは投げて259ヤードに1TDの獲得。2INTを被るも、ひとつはWRマイク・ウィリアムズのスリップダウンによる「ごっつあん」で、もうひとつはカバー2で守っていたオハイオ州立大のSFによるファインプレーから生まれたものなので、ほぼパーフェクトの内容と言っても良いでしょう。

序盤で大型RBウェイン・ガルマンのランをオハイオ州立大の堅守に阻まれた所を、デショーン自らボールを運び57ヤードの2TD獲得とリズムを作ったのも大きかったように思います。

クレムソン大攻撃で最も印象的だったのが、WRが斜めに入ってくる基本的なスラントのパターンがとにかく速かった事。オハイオ州立大の守備陣はこのプレーに終始対応出来ていませんでした。恐らくレギュラーシーズンにおけるBig Ten所属校とのゲームでは経験した事のないスピードだったのかも知れません。まさに超速カンファレンスACCの代表、恐るべしです。

封殺。 クレムソン大守備陣

オハイオ州立大にゴールラインを割るのはおろか、ゴールポストの間にボールを通す事すら許さなかったクレムソン大守備陣の頑張りも勿論無視出来ません。

オハイオ州立大QBのJ.T. バレットは自慢のオプションプレーを封じられただけでなく、今シーズン調子の良かったパスでも局面を打開出来ず。クレムソン大DB陣のパス守備がきっちり行われたせいか、バレットが投げる所を見つけられずQBサックを浴びてしまう場面が随所に見られました。

クレムソン大ダボ・スィーニーHCとデショーン・ワトソンのゲーム後記者会見の模様。

こちらはゲーム後の記者会見の模様ですが、ダボ・スィーニーHCも天下のオハイオ州立大にまさか完封勝ちするとは想像していなかったようで、驚きを隠しきれない感じでした。

ハッスルしていたゲーム中とは対照的に、さすがのデショーンもエネルギー切れの様子。記者会見が義務となっているとはアマチュアながらCFBのスター選手も大変です。今さらではありますが、細身と思いきやデショーンがかなりごっつい事も確認出来ます。将来NFLに進む選手となるとやはりモノが違いますね…

これで2016年シーズンのCFB全米王座決定戦はアラバマ大とクレムソン大の再戦となりました。大横綱守備を超速攻撃がどのように切り崩すか…近年スーパーボウルよりも好ゲームが続いている全米王座決定戦、今年もかなり期待出来るでしょう。

デショーン、今度こそいったれ!



[了]


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