2018年NFLドラフト SF(セイフティ)特集

2018年4月13日
2018年NFLドラフト注目選手紹介、TE(タイトエンド)に続いて今回はチームの「天守閣」ともいえるエンドゾーンを死守するSF(セイフティ)のポジションにスポットを当ててみました。

フロリダ州立大セミノールズ ダーウィン・ジェームス

トップバッターは、先発QB(クォーターバック)を負傷で欠き相当厳しいシーズンとなった2017年のフロリダ州立大セミノールズを、守備で牽引したダーウィン・ジェームスになります。

動画の冒頭で見られる「パワーボム」タックルを始め、確実にボールキャリアーを仕留める「ヒットマン」ぶりが最大の特長。カバー2守備においてはレシーバーへの素早い寄りとアタックを見せており、191cmに96kgと大きいサイズの割にかなり高いアジリティも有している事が分かります。巷では現シアトル・シーホークスのアール・トーマスくらいの選手になるやも…という声が上がっているようです。


ペンシルヴァニア州立大ニタニーライオンズ マーカス・アレン&トロイ・アプキー

セイクオン・バークリーを始めとする攻撃のタレントに注目が行きがちなペンステイトことペンシルヴァニア州立大ニタニーライオンズですが、こちらのマーカス・アレン&トロイ・アプキーの両SFを擁する強固な守備を抜きに同大の復活を語る事は出来ません。

マーカス・アレン ハイライト動画

トロイ・アプキー ハイライト動画

往年の名RB(ランニングバック)のような名前のアレンですが、LB(ラインバッカー)ばりの鋭い刺し込みを披露しています。アプキーの方はというとスカウティング・コンバインで40ヤード走4秒35を叩き出した快足を活かし、離れた相手へのパスカバーとパシュートでその輝きを放っています。


アラバマ大クリムゾンタイド ミンカ・フィッツパトリック

鉄板で優秀な守備バックを例年輩出するアラバマ大クリムゾンタイドからはミンカ・フィッツパトリック。珍しい名字と思いきや、フットボール選手には結構見られるようです。
QBの投げミスを逃さないのは勿論、レシーバーを呼び込みボールが到達するタイミングで前に入り「パックンチョ」出来るのはまさに匠の業。インターセプト後のリターンで結構持って行ってしまう所など、かつてボルティモア・レイヴンズの守護神であったエド・リードの姿に重ねられます。ブリッツの精度に関しても言う事なしですね。


テキサス大ロングホーンズ デショーン・エリオット

今回最後の紹介は、テキサス大ロングホーンズのデショーン・エリオット。

最近売り出し中の若手NFL選手をフュージョンさせたような名前ですが、インターセプトのシーンは若干「ごっつあん」感が否めない気もします。まあ、ポジショニングとボールを追う「カン」が良いという事にしておきましょう。188cmに95kgの恵まれたサイズを活かして、プロ入り後にスキルをアップさせれば化けるかも知れません。


NFL、SFのポジション争いは、小説「羅生門」ごとき世界


先発SFというポジションは基本的にチームで「二枠」用意されているものの他ポジションのようにローテーションをあまり要さないため、QB程で無いにしろNFLにおいてはかなり「狭き門」となります。上記の彼等は恐らくドラフトで指名される事になるでしょうが、既存の選手を押しのけて先発に名乗りを上げられるかどうか現段階で明言する事は出来ません。そんな「修羅」の世界に飛び込まんとする彼等を引き続き見守っていきたいと思います。


[了]

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