ジャレット・ステイダム オーバーン大タイガーズ 2017年CFB注目QB vol.9

2017年11月30日
シーズン終盤にさしかかり、地味ながらも「ニューヒーロー」が登場しました。

今回のCFB(カレッジフットボール)2017年シーズン注目QB(クォーターバック)は「バランス系」よりオーバーン大タイガーズ二年生ジャレット・ステイダムになります。

ステイダムはお家騒動があったベイラー大から短大を挟んで(この1年間はフットボールをプレイしていなかったとの事)転入した選手で、今シーズン当初から先発の座が確約されていた訳ではありませんでした。まずは彼がオーバーン大に合流したばかりの練習風景をどうぞ。


その後の紅白(青白?)戦での好パフォーマンスにより、ガス・マルザーンHC(ヘッドコーチ)から開幕戦先発QBの指名を受けます。こちらでも見られるフェイドパターンのパスは秀逸ですね。


Source:Jarrett Stidham A-Day Highlights 2017 on YouTube.com

 

 

シーズン開幕から個人成績においてベイカー・メイフィールドやラマー・ジャクソンのようにセンセーショナルな数字を叩き出す事は無いものの、ステイダムは大崩れしない安定したクォーターバッキングを維持。それもあってか、オーバーン大はSEC優勝戦線に何とか食い下がる事が出来ました。


ステイダムがステップアップするきっかけとなったのが、第11週のCFP(カレッジフットボール・プレイオフ)ランキング首位ジョージア大をうっちゃるどころか四つに組んで完全に寄り切ってしまったゲームです。


超人RB(ランニングバック)ケリオン・ジョンソンの爆走と、ジョージア大の強力ラン攻撃を封じたオーバーン大守備フロントが目立つ内容でしたが、この大一番でステイダムが引き続き安定したプレイぶりを発揮していたのは非常に大きな意味があったと思います。



今シーズンはSEC西地区代表を決める事となったアラバマ大との伝統の一戦「アイアンボウル」においても、ステイダムの安定感が変わる事はありませんでした。

アラバマ大守備の猛烈なパスラッシュを緩和させるために、オーバーン大攻撃はヒッチパスやスクリーンパスを粘り強くコール。業を煮やしたアラバマ大がパスラッシュの人数を増やしてハードなマンツーマン守備を仕掛けると、そこに生じた隙をオーバーン大攻撃は的確に突いています。

ステイダム自身もレシーバーが塞がっている際、早めに見切ってスクランブルやパスの投げ捨てを敢行。被QBサックによる後退やターンオーバーのリスクを回避していました。このようにゲームを「壊さない」能力は、地味ではあるものの「バランス系」QBが有する「武器」のひとつと言って良いかも知れません。オーバーン大時代にハイズマン賞と全米王座を獲得し、現在NFLでも「ファンタジスタ」として活躍している某先輩とは完全に対極のタイプですね。

快勝で終えた「アイアンボウル」後のステイダムのインタビューをどうぞ。若い頃の二谷英明さんに似てなくもないような気がします。

アラバマ大を下し西地区優勝を飾ったオーバーン大は、カンファレンス決勝戦にて東地区代表ジョージア大と再び相見える事に。当然レギュラーシーズンの復讐戦に燃えるジョージア大を、ステイダム擁するオーバーン大が返り討ちにするのか…是非注目していきましょう。



ところで最近、ミシシッピ州立大のニック・フィッツジェラルドがゲーム中に負傷退場してしまったり、連勝していたマイアミ大がピッツバーグ大に土をつけられるという事態が頻発しています。こうなると、「春日の呪い」よろしく「Dr.FOOTBALLの呪い」なるものが囁かれてもおかしくありませんね…



[了]

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