2017年CFB注目RB vol.2 アラバマ大 ボー・スカーブロー

2017年7月26日
2017年CFB注目のRB第二弾は、アラバマ大クリムゾンタイドのボー・スカーブロー。王座奪還を目指すアラバマ大攻撃のキーマンとなる選手で、まずはブレイクした昨2016年シーズンの活躍の様子をどうぞ。

彼の特長は二点あり、ひとつは縦にアタックして守備選手を集めてから外側に展開する走りに長けている事。特に左側においては、たとえ守備選手に刺し込まれても強引に外側からぶっち切ってしまう「無双状態」が発動され易くなるようです。もうひとつはパイル(人だかり)に出来た小さな穴に対して躊躇なくフルスピードで突っ込める事。第3ダウンあるいはゴールまで残り僅かの状況で強みを発揮しています。

2017年1月開催のCFP(カレッジ・フットボール・プレイオフ)王座決定戦においてもスカーブローのランを軸にアラバマ大攻撃が完全にボールコントロールしており、前半だけに関して言うとクレムソン大が勝てる要素を全く見つけられませんでした。もし彼がパスレシーバーとして攻撃に貢献出来ていたならば、後半の展開も少し違っていたのかも知れません。

オールドファンの皆さんにとってアラバマ州出身の「ボー」という名前のRBといえば、オーバーン大でハイズマン賞を獲得し、短い期間ながらMLBとNFLを掛け持ちしていた元祖マルチアスリートのボー・ジャクソンを思い出される事と思います。また今シーズンもスカーブローが活躍すれば、当時流行った"Bo Knows Bo"のフレーズをリバイバルさせる人も現れるはずでしょう。

こちらはオマケで、ハイライトの1:50あたりで独走TDを決めたスカーブローに眼前で「ハイ・ファイブ」をかまされたテネシー大のファンへのインタビューになります。

ペイトン・マニングの学生時代のジャージィを身につけている位のファンなので相当お冠かと思いきや、スカーブローが抜けた時点でどうやら目が合ったらしく…そこからわざわざ自分の所まで来てくれたので、実際は御満悦だったようです。こういった選手と観客の「触れ合い」においても、やはり本国アメリカは我が国より遥かに上手ですね。



[了]

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