ニコ・マーリー ワシントン・レッドスキンズの最終ロースター入りを目指して奮闘中!

2017年7月3日
伝説的アーティストの血脈を継ぐ若者が、目下NFL入りに向けて奮闘しております。

彼の名前はニコ・マーリー。苗字からお察しの通り、釈迦、孔子、イエス、ムハンマド、ジミ・ヘンドリックス、ジョー・モンタナに並ぶ「世界七大聖人」のひとりであるレゲエの大家ボブ・マーリーの孫であります。

実を言うとニコの血統よりも、日本人選手より小さい173cmに90kg足らずのサイズでカレッジ1部校の先発LBを務め、このような素晴らしいプレイを披露している事の方に驚かされます。その上、在籍していたテューレーン大グリーンウェイヴが所属するAAC(アメリカン・アスレチック・カンファレンス)のカンファレンス代表に二度選出されるという偉業も達成しました。

大学を卒業する2017年の春にNFLのチームからドラフト指名はされなかったものの、FAルーキー(自主入団選手)としてワシントン・レッドスキンズと契約。最終ロスター入りを目指してキャンプに臨んでいる所であります。

こちらは、ニコが父上のローハン氏とともに偉大な祖父の故郷であるジャマイカを訪問した時のルポルタージュ動画になります。

ローハン氏も中々の著名人で、ニコ同様に学生時代はLBとしてフットボールをプレイ。在籍していたマイアミ大ハリケーンズでは、NFLでもレジェンドとなっているウォーレン・サップ氏やレイ・ルイス氏、プロレスや俳優業でもお馴染み『The Rock』ことドゥエイン・ジョンソン氏とチームメイトでした。1993年シーズンは95タックルを記録、名勝負の誉れ高い1995年1月のネブラスカ大とのオレンジボウルにも出場していたというカレッジ選手としては華々しいキャリアの持ち主です。プロのキャリアはCFLで一年間だけプレイしたとの事。

ショウビジネス的な面に注目すると、歌手のローリン・ヒルさんが前妻で五人の子供がいる事で知られています。ちなみにニコは学生時代のガールフレンドとの間にもうけた二人の子供のひとりですが、戦国武将ばりに子沢山な所は父親であるボブ譲りですね…

最後に始祖ボブの代表曲のひとつをどうぞ。


Source:Bob Marley – Get up, stand up 1980 on YouTube.com

 

 

サビの歌詞にある「お前の権利のために立ち上がれ、戦いをやめるな」は、まだ見ぬ孫へのメッセージのようにも感じてしまいますね。

過去にもサム・ミルズやロンドン・フレッチャーなど180cm未満でプロボウルに選出されるくらいの活躍をしたLBは存在していましたが、現在のNFLにおける激しい新陳代謝を考えるとニコが9月に決定する最終ロスターに残るのはかなり厳しいと言わざるを得ないでしょう。そんな状況であっても、チャレンジを続けるニコの姿から我々が学ぶ事は大きいと思います。

ここで僕の好きな「ボブの言葉」をひとつ。


"Love the life you live.Live the life you love."
(貴方の生きる人生を愛しなさい。貴方の愛する人生を生きなさい)


出来るかどうかではなく、自分がそれをやりたいかどうか。そしてそれを実行するかどうか。ニコは間違いなくボブの「血」を受け継いでいます。



[了]

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