NFL開幕 – マニング引退後のデンヴァー・ブロンコス。先発QB トレヴァー・シーミアンの実力に迫る。

2016年9月9日
久々にNFLの話題を。

現地時間9月8日の木曜夜に昨スーパーボウルと同じデンヴァー・ブロンコスとカロライナ・パンサーズの対戦で開幕となりますが、王者ブロンコスの先発QBについて焦点を当てている方も少なくないかと思います。

大抜擢 トレヴァー・シーミアン

生ける伝説ペイトン・マニングが去った後、二転三転した先発QB選びは二年目のトレヴァー・シーミアンで落ち着きました。移籍ベテランのマーク・サンチェスと今年のドラフトで高順位指名されたパクストン・リンチを差し置いての大抜擢は、まさに「大穴」。彼に賭けていた方はかなり儲かったかも知れません。

ちょっと前まで活躍しているQBは「マット」という名前ばかりでしたが、これからは「トレヴァー」や「デショーン」が流行りになりそうですね。

トレヴァー・シーミアンの実力とは…?

「ところでシーミアンって誰よ?」という方には、こちらのノースウエスタン大ワイルドキャッツ時代のプレーぶりをまずはどうぞ。

はっきり言って肩は強くありませんが、コンパクトなフォームでタイミングの良いパスを放るタイプで、この時ランク校だったウィスコンシン大を破る活躍を見せてくれました。それにしても、エンドゾーン裏にある植え込みの和やかな感じがとても気になります…


ノースウエスタン大卒業後はNFL入りを目指し、パーソナルでトレーニングを敢行します。この時、かつてマイアミ・ドルフィンズで先発QBを務めたジェイ・フィードラーからも指導を受けたようです。しかし引退した現役選手の例に漏れず、フィードラーもかなり太りましたね…


この甲斐あってか、2015年のドラフトで七巡の全体250位、QBとしては最後にブロンコスから指名を受けました。

ブロンコスHCゲイリー・キュービアクの標榜するラン攻撃において、QBには「アスレチック」な能力よりもフィールド上での「マネジメント」能力が求められるように感じます。キュービアクが「スーパー・アスリート」ジョン・エルウェイを陰から支えていた現役時代に学んだ事を、余すことなく吸収したのがシーミアンだったのかも知れません。

ギリギリプロ選手だったトム・ブレイディが歩んだ出世街道に続くとは断言出来ませんが、開幕戦以降もシーミアンを見守る価値はあるように思います。



[了]

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