CFBの「モンスター」ジャブリル・ペッパーズ – ミシガン大ウルヴァリンズLB

2016年10月17日
ラマー・ジャクソンのインパクトに匹敵する「モンスター」が、またもやCFBに登場しました。



ミシガン大ウルヴァリンズLBジャブリル・ペッパーズはRBとして攻撃参加するにとどまらず、キッキングの要であるKR/PRも務めるという恐ろしい身体能力を発揮しております。第三週のコロラド大戦における、ボールキャリーでのビッグゲインとパシュートやブリッツによる鋭い刺し込みっぷりをどうぞ。
かつてシャック・トンプソン(ワシントン大、現カロライナ・パンサーズ)やマイルズ・ジャック(UCLA、現ジャクソンヴィル・ジャガーズ)もLB/RBで、昨シーズン限りでNFLを引退したミシガン大の大先輩チャールズ・ウッドソンもDB/WRで攻守(守攻の方が正確かも…)両面の活躍を披露していましたが、ペッパーズのパフォーマンスは先輩方のそれを遥かに凌駕しているように感じます。

これ以上プレーするポジション無いだろ…と思いきや、何と第六週のラトガーズ大戦ではQBに起用されて悠々TDを決めてしまっています。そりゃあ、ラトガーズ大のコーチも「ちょっと勘弁してよ…」という表情になりますよね。今後はKやPでも起用されるのでしょうか…

有望な高校生の自宅に「友人」として上がり込んで団欒を共にするような規約違反スレスレのリクルーティングをやってのける奇才ジム・ハーボーHCですが、ルールの「際」まで使い切る「最大効率」の発想とその実行力には改めて感服させられます。その半面、こういった起用で重篤な負傷に遭ってしまうリスクが高まるのも無視出来ません。ペッパーズの類い稀なる才能を埋めてしまう事態にならない事を祈るばかりです。

こんな無茶に思える攻守両面起用ですが、現富士通フロンティアーズLB大橋智明選手もかつて学生時代(桜美林大)にペッパーズ同様フル稼動していました。両面起用から突き抜けた選手を育成する点に関しては、我が国に一日の長があるかも知れませんね。



[了]


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