CFL(カナディアン・フットボール・リーグ)2014年シーズン開幕

2014年7月17日
NFLに先立ち、7月よりCFLが開幕しました。決勝戦のグレイカップを目指す9チームによって、11月いっぱいまでカナダの地で熱戦が繰り広げられます。

2014年 CFLにオタワ・レッドブラックスが発足

今シーズンのトピックとしては、新チームのオタワ・レッドブラックスの発足が真っ先に挙げられるでしょう。「赤と黒のどっちやねん」という感じのニックネームですが、以前オタワに存在した2チームのカラーに因んで命名されたそうです。回転ノコギリ板をモチーフにしたトレードマークが斬新ですが、やはり林業が盛んなお国柄だからでしょうか…

こちらはそのレッドブラックスとウィニペグ・ブルーボマーズによる第二週のゲームになります。ブルーボマーズのユニフォームは、ワシントン大とセントルイス・ラムズをドッキングさせたような感じですね。

 

レッドブラックスの注目選手、エースRBシェヴォン・ウォーカー

レッドブラックスの注目選手はエースRBシェヴォン・ウォーカー。40ヤード走4.33秒というだけあって、他の選手と全くスピードの次元が異なります。さらに、Sioux FallsというNCAA二部校出身である事にもビックリさせられました。

 

こちらは以前在籍していたハミルトン・タイガーキャッツ時代の爆走シーンになります。

 

 

もう1人の注目選手、元シカゴ・ベアーズQBヘンリー・バリス

もう一人の注目選手は39才のベテランQBヘンリー・バリス。カルガリー・スタンピーダース時代にグレイカップ優勝&MVP獲得した実績のある選手です。昨年までウォーカーと共にタイガーキャッツでプレーしており、先程の動画にてウォーカーにボールを渡しています。
NFLのシカゴ・ベアーズでのプレー経験もありますが、ベアーズの熱烈なファンである友人が「バリスぅ?誰だよ?」と彼の登場に半ギレしていた事も思い出しました(当時のベアーズは成績がイマイチでQBをとっかえひっかえしていましたから…)。

チャド・ジョンソン CFLデビュー

そしてNFLファンの皆さんも注目されていたと思われるトピックですが、シンシナティ・ベンガルズ等で活躍したオチョシンコことチャド・ジョンソンが見事モントリオール・アルエッツの開幕ロスターに残りました。こちらが初TDシーンになります。

 

NFLとCFLと

「NFL経験者だったらCFLくらい楽勝でしょ?」と、皆さんは思われるかも知れません。シアトル・シーホークスでの実績があるWRマイク・ウィリアムス(USC出身)が再起を賭けてCFLに飛び込んだところシーズン前に解雇されたという過去を考えると、NFL同様に容赦のないシビアな世界である事も認識頂ければと思います。


レッドブラックスの加入によってCFLは9チームとなりましたが、リーグのチーム数が奇数になると運営が面倒になってしまうのが世の常です(1チームは試合の無い状態が毎週あり、全チームの全試合消化が同時に出来なくなるため)。ということは、近いうちにもう1チーム増やすという既定路線である事は想像に難くないでしょう。

NFLほど大きくはありませんがスピードとスキルに溢れた選手が次々に現れているのはプロのフットボールリーグにとって好ましい構図であり、その拡張も自然の成り行きではないかと思います。こちらはその選手層向上を裏打ちするCFLのリージョナル・コンバイン(公募のトライアウト)の模様です。

 

僕個人がCFLの面白さを分かってきたというよりも、このリーグは年々進化しているといった方が正解なのかも知れません。引き続き、カナディアン・フットボールにも注目していきたいと思います。

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